DeNAプロ5年目の楠本泰史外野手(26)が、3年ぶり2度目の開幕スタメンに現実味を帯びてきた。

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オープン戦では11試合に出場し打率4割6分4厘、出塁率5割と猛アピール。外野の定位置奪取に名乗りを上げていた中で、さらにオースティンとソトの外国人2人がケガで離脱した。「誰かが抜けてもカバーできるのが強いチームだと思うので、オースティン、ソトがいなくても戦えるところを見せたい」と強い決意で臨む。

キャンプ前には、石井琢朗野手総合コーチ(51)から意識を植え付けられた。「去年のレギュラー陣を脅かすつもりでやらないとチーム力が上がらないっていうことは、石井コーチから若手選手に言葉があったので。もちろんそのつもりで若手はやっていたと思いますし、けががあったからって言われるかもしれないですけど、チームにとっては痛いかもしれないですけど、自分にとってはチャンスなので」と、今季はレギュラー奪取を強く意識して臨んでいた。

楠本だけでなく知野直人内野手(23)も開幕1軍が確実視され、スタメン起用も選択肢に入ってくる。石井コーチも「(知野の)開幕1軍は確定でしょう。あとは開幕でスタートで出るかってところ。オープン戦通して一番経験値を積んだというか、成長できたのは僕自身の中では知野なんじゃないかなと思ってますけど、オープン戦ほど当てにならないものはないので、シーズンになるといろんな数字がつきまとってくる中で、どういう結果を出していけるかっていうかは、1人1人ポイントになってくる」。オープン戦での結果がそのままシーズンに結び付くものではないが、オープン戦を通して成長した若手の活躍が、“国産打線”の鍵を握ることになりそうだ。