楽天浅村栄斗内野手(31)が、2年ぶりの4安打で打線に火を付けた。開幕から3試合でわずか1安打にとどまっていたが、積極打法が功を奏し20年以来の4安打。6回にはリードを広げる追撃の打点もマークした。浅村の快音とともに呼応するように打線も12安打と爆発。開幕は黒星発進だったチームは3連勝を収めた。

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浅村は決めていた。「今日は積極的にいこう」。その言葉はそのままバットに表れる。初回の第1打席、2球目を強振し空振り。それでも3球目、オリックス・バルガスの151キロの直球を中前へはじき返す。3回の第2打席、初球から振りにいき、2球目を二塁内野安打。「まだ始まったばかりなんで、あんまり調子悪いからって考えすぎないように。とにかく今日は積極的に打ちにいこうと思いました」と序盤から量産態勢に入った。

6回2死二、三塁では、初球から振りにいく。カウント3-2とし、直球を右前へ運び、リードを広げる打点をマーク。8回にも中前へ運び、この試合4安打。5打席すべて2球以内でスイングし、言葉通り果敢に振りにいった結果だった。前夜までは3試合でわずか1安打。「ラッキーなヒットも多かったんすけど、積極的に打ちにいったんでよかったと思います」と、狙い通りだった。

昨季はシーズン途中、調子を落としてスタメンから外れることもあった。8月から9月にかけて22打席連続無安打と苦しんだ。「考え方もメンタル面も含めていろんなことが原因でよくなかった。1つは考えすぎないよう1年間やりたい」と臨んだ新シーズン。シンプルな考えで打席に立ち、4安打と結果に結び付けた。チームも呼応するように12安打で3連勝。「まだ4試合なんでここからいいときも悪いときもあると思うので、継続してやっていきたい」。一喜一憂せず、ドッシリと構える。【栗田成芳】

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