巨人堀田賢慎投手(20)がヤクルト戦でプロ初登板初先発。昨季の日本一チームを相手に4つの併殺打を奪うなど、粘り強い投球で6回5安打無失点で、カード3連勝に貢献した。プロ入り直後に右肘のトミー・ジョン手術を受けるなど苦難の野球人生を歩んできた19年ドラフト1位が、プロ3年目にして確かな第1歩を刻んだ。

▼3年目の堀田がデビュー戦を白星で飾った。巨人投手の初登板初勝利は新人の19年4月4日高橋以来22人目で、2年目以降は17年4月19日篠原以来9人目。堀田は19年ドラフト1位で入団。巨人のドラフト1位が2年目以降に初登板初勝利は68年1位の島野が71年9月29日、81年1位の槙原が83年4月16日に記録して以来3人目だ。これで巨人の先発投手は2戦目山崎伊、3戦目赤星、6戦目堀田と3人がプロ初登板。開幕6試合目までにプロ初登板の日本人投手3人が先発は巨人史上初めてだった。

<堀田賢慎(ほった・けんしん)アラカルト>

▼生まれ 2001年(平13)5月21日、岩手・花巻市生まれ。

▼サイズ 身長186センチ、体重85キロ

▼球種 最速155キロの直球が武器。桑田コーチと磨きをかけているカーブや、チェンジアップ、スライダーを駆使する。

▼名前の由来 花巻東の野球部出身の父郁雄さん(53)が、戦国武将の名前を付けようと、上杉謙信からとったもの。

▼トミー・ジョン手術 19年ドラフト1位で入団も、新人合同自主トレ中に右肘の痛みを訴えて離脱。20年4月に右肘の同手術を受けた。昨年8月に実戦復帰したが、2軍を含めて昨季まで公式戦登板はなし。