日本ハム新庄剛志監督(50)が2日、オリックス2回戦(京セラドーム大阪)で2試合連続で0封負けとなった打線に「遊び心のススメ」を説いた。相手エース山本を攻略できなかった野手陣に「打席で“遊ぶくらいの気持ち”がないと」と注文。好投手攻略へ向けた道しるべを示した。チームは開幕から3カード連続で負け越しが決まり、借金は今季ワーストの6となった。

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試合後の新庄監督は開口一番で「151キロのフォーク、打てるかー。初めて見た」と、山本の投球を絶賛した。すごさを認めた上で、2試合連続で無得点に終わった打線には「打席で“遊ぶぐらいの気持ち”でいかないと」。好投手を攻略するための思考を求めた。

BIGBOSSは打席内での「遊び心」について、例を挙げて説明した。

新庄監督 ブルペンで投手が投げる球は、めちゃくちゃ見える。(打者は)振らなくていいから、山本君のフォークが来ても全然見極められるでしょ。全て(の球種を打ちに)いこうとすると、とんでもないところを振ってしまうから、ブルペンのような遊び心で見逃すみたいな気持ち。

5回の攻撃までは、山本に手玉に取られ続けた。17打者に対して投じた58球中、ボール球はわずか12球。その中にはボールゾーンに手を出して空振りやファウル、打ち損じて凡打というケースもあった。カウントだけなく、気持ちも追い込まれて繰り返した凡退。打開策の1つが、心の余裕を持つことだと説いた。

試合中盤から徐々にボール球を見極めるシーンが増え、チャンスはつくった。「点が取れそうな雰囲気あったけどね。あと1本出なかっただけ」。ファーストストライクを打ちにいくことや追い込まれたら投げ手に打ち返すペッパーの気持ち、という春季キャンプからブレずに続ける方針に加えて、状況に応じて遊び心を持つ。意識しても、すぐにできることではないが、新庄監督は「上がったり下がったり、下がったり上がったり。徐々に」と、辛抱強く選手たちの成長を待つ。【木下大輔】