巨人中田翔内野手(32)が「感謝の一撃」を放った。

1回1死満塁、阪神ガンケルの143キロ直球を強振。左翼席への2号グランドスラムを確信歩きで見届けた。勝負を決めた1発に「見ての通り全然、チームに貢献できていない。初球から我武者羅にいきました。本当に気持ち良かった」と安堵(あんど)した。

移籍後初のお立ち台では「感謝しかない。まだ認めてもらっていると思っていない。もっと結果を残して、もっと大きな声援を送ってもらえるように頑張りたい」と言った。

【ニッカン式スコア】3日の巨人-阪神戦詳細スコア

焦りはない。試合前時点で打率1割3分8厘。4試合で沈黙が続いていた。その間、チームは連勝街道を進み「これで負けてたら本当に最悪だったと思うんですけど、チームが連勝してくれてたんでね。本当に救われていた」。

プロ15年目でペース配分も熟知している。「どっちかというとスタートは遅い。毎年この時期は苦しんでいるなと。ある意味、これが自分だと思っていこうと思いました」と冷静だ。

ことあるごとに繰り返す「自信しかない」を今季のフレーズに設定した。目の前の1勝を追い、1発に胸を躍らせる。ファンへの思いは感謝しかない。【為田聡史】

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