浦和学院の森士前監督(57)が理事長を務める「NPO法人ファイアーレッズメディカルスポーツクラブ」と独立リーグのBC・埼玉、株式会社レジデンシャル不動産(本社さいたま市)が共同してスタートする「こども食堂応援プロジェクト」について7日、さいたま市内で会見が行われた。

レジデンシャル不動産が支援している「こども食堂」を利用する子どもたちに、スポーツ指導を通じて楽しさを伝える取り組み。森理事長は「スポーツを通じた人材育成をしていきたい。協力して、地域貢献をしていきたい」と話した。

球場での野球教室は、今年は1、2回の開催を予定。こども食堂を訪問してのスポーツ指導も計画している。全国14ケ所のこども食堂への寄付を行っているレジデンシャル不動産の内田広輝代表取締役社長は「社員がこどもたちと接する中で、外で一緒に運動できないかという声が多かった。野球で何かできないか、というところがスタートでした」と経緯を説明した。

子どもたちにスポーツを指導する意義について、BC・埼玉の角晃多代表取締役は「地域の中でリーダーを作るのが意義。リーグ、球団のコンセプトでもある野球人口の増加に寄与すること、人前に出て発信することで人材育成していきたい」と話した。森理事長は「コロナ禍で外に出る機会もだんだん少なくなり、スポーツをする機会が減っている。子どもの環境に少しでも表に出て引っ張っていってあげる環境をつくりたい。子どもたちの遊び場を提供して、食育もする環境を手始めに、野球に興味を持ってもらうきっかけを作りたい」と意気込んでいた。