大勢投手(22)が飛び跳ねながらベンチを飛び出した。立岡宗一郎外野手(31)のサヨナラアーチに大喜び。セーブではなく、プロ初勝利が舞い込んだ。

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ウオーターシャワーの輪に近づくも「1年目というのもありますし、自分が口を付けたやつなので、コロナ的にもよくないなと(笑い)」と手に持ったペットボトルはそっとポケットにしまった。

3者凡退で、勢いをたぐり寄せた。同点の延長10回。プロ8戦目で初めて、セーブ機会ではないマウンドに上がった。2死からヤクルト山田に力勝負を挑んだ。5球連続の直球でカウント2-2とし、最後は内角156キロで空振り三振。「勢いを持たせてサヨナラにつなげたいと思っていた」とガッツポーズでほえた。

ここまで、78年の角三男に並ぶ球団新人最多タイの7セーブを挙げている。この日は「抑えなので勝利はあまりないかと…。その勝利をいただけたのでよかった」と劇的な結末をかみしめた。初勝利の味もまた、忘れられないものになった。【小早川宗一郎】

 

巨人原監督(プロ初勝利を挙げた大勢について)「万が一このイニング(延長10回)が0点だったらもう1イニングいってもらおうと、決めていた」

 

▼ルーキー大勢が初白星。巨人で今季初勝利を挙げたのは3月31日堀田、4月2日戸田、3日赤星に次ぎ4人目。開幕から14試合でプロ初勝利が4人は、50年毎日(榎原、荒巻、上野、佐藤)以来72年ぶり2度目で、セ・リーグでは初。