ヤクルトが、なじみ深い松山で首位広島との接戦を制し貯金を1とした。先発サイスニードが6回1失点で試合を作ると、同点の8回2死満塁から太田の押し出し四球で勝ち越し、長岡の適時打で貴重な追加点。高津臣吾監督も「秋季キャンプもやるし、記念碑も建てていただいてる、すごく関係の深い地なので。その松山のファンのみなさんに、いいゲームが見せられてよかった」とうなずいた。

【ニッカン式スコア】12日のヤクルト-広島戦詳細スコア

04年から秋季キャンプを行い、例年オフには山田、中村ら主力が自主トレを行うなど、地域ぐるみでサポートを受ける。球場の大型ビジョンもリニューアル。試合前には昨季日本一を記念した石碑の除幕式が行われ、松山市長の野志克仁氏から激励の言葉を受けたばかりだった。負けられない一戦でダメ押し打の長岡も「まだ僕の名前と顔を覚えてないファンも多いと思うので、今日、明日を機に覚えて帰ってください」。松山のファンにしっかりとアピールした。【鈴木正章】

▽ヤクルト・サイスニード(6回4安打1失点でゲームメーク)「全体的にいろんなボールを操ることが出来て、古賀のリードや守備にも助けられ何とか投げることが出来た」

▽ヤクルト太田(2安打に勝ち越しの押し出し四球)「とにかくランナーを進めることだけ意識してやりました。(押し出しの場面は)2死だったので、本当に気持ちでいきました」