新型コロナウイルスの影響で5日ぶりに試合を再開したオリックスは、逆転負けで5位に転落した。今季ワーストタイの借金4となり、中嶋監督は「見に来てくれる人たちに良いゲームを見せたいですね」と懸命に前を向いた。

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打線が本調子とは程遠い。開幕から16試合で2桁安打はわずか1試合。チーム打率1割9分1厘は12球団ワーストで、得点力が上がらない。ラオウこと杉本は、ここ6試合22打席連続で無安打。本来は明るい主砲から、笑顔が消えている。

10日ロッテ戦(ZOZOマリン)で、佐々木朗に球団史上初の完全試合を食らった。12~14日楽天戦(楽天生命パーク)は新型コロナ感染者が続出した影響で、延期に。期間中、スクリーニングPCR検査を毎日実施。指揮官は「精神的な部分があったとは思う。それも踏まえて、僕らはプロ野球選手として頑張らないといけない」と気迫を前面に出した。

14日に本拠地で全体練習を再開した際、選手会長の吉田正は「良い意味で切り替えて新しく。もう1度開幕ぐらいの気持ちで」と心機一転の“開幕”を目指していたが、結果は完敗。中嶋監督は「負けて…というよりも、ハツラツさを見せたい。明日、良いゲームを見せたいです」と巻き返しを誓った。【真柴健】