歴史的な1勝にBIGBOSSも大興奮した。日本ハム新庄剛志監督(50)は「1安打勝利? 昨日(16日)17本打ってるんですよ。今日1本よ。で、勝つってね。こういう野球、俺、ものすごくしたかった」。

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佐々木朗には8回パーフェクトに抑えられたが、試合には勝利。「野球って面白いね」。延長戦で飛び出した1安打での勝利は73年ぶり、2リーグ制後では初の珍事に笑顔だ。

大仕事を果たしたのは途中出場の万波だった。延長10回。「正直、ホームラン打ったら“超オイシイ”なと思いながら(打席に)入っていました」と、BIGBOSSイズムで西野からバックスクリーン右へ決勝3号ソロ。新庄監督も思わずベンチを飛び出して大きくバンザイした。

プラン通りの試合展開だった。試合前のミーティングでは「何とか我慢して我慢して、最少失点、無失点に抑えてチャンスを待とう、ということだった」(万波)。点を取られなければ負けないのが野球。春季キャンプから意識付けしてきた守りの野球で今季初のカード勝ち越しも決まった。

新庄監督は「楽しかったね、今日の試合。今日の1-0、(惜敗でも)3-4、延長戦。もうたまらん」。打てなかった佐々木朗についても「素晴らしかったね」と絶賛。8回で降板する時は「見たかった。あと1回、見たかった。一ファンとしてね」と、敵将ながら頭を抱えて悔しがった。2週間後に再戦の可能性がある。今度こそは…「パーフェクトをね、見たいです(笑い)」。次もハラハラドキドキする面白い試合をして、勝利を目指す。【木下大輔】