前夜の悔しさを払う、執念の一打だった。2点リードの2回2死一、二塁。日本ハム清宮は低め変化球をバットで拾い、右翼フェンス際へ2点適時二塁打。「昨日も今日の1打席目も、チャンスで思うような打席を過ごせなかったので、思い切って吹っ切った。ホッとしました…」。5月初の適時打に胸をなで下ろした。

近未来の「BIGBOSS打線」の“理想型”3番清宮、4番野村、5番万波が、1軍で初めて実現した10日オリックス戦では、見逃し三振を含めて4打数無安打。反省し、頭を整理してこの日に臨んだ。2試合連続で3番を任され「めっちゃ、うれしい。でも機能しないと負けるし、その打順にいる重さというのは間違いなくある」。今季途中から得点圏に走者がいる時は、登場曲を映画「スター・ウォーズ」の悪役ダース・ベイダーのテーマ曲に変え、気持ちを高めるなど工夫している。

チームは3試合ぶりの勝利。なかなか勝てない試合が続くが「たくさんいい姿を見せるのが僕たちの使命」と、気を引き締めた。

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