5年ぶり出場の浜松ケイ・スポーツBCは、昨年の本大会ベスト8の東邦ガス(名古屋市)に完敗した。6回の大量6失点が響き、1-11で7回コールド負け。打線は5安打に抑えられた。それでも序盤は、強豪を相手に善戦した。

0-1で迎えた2回、単打と二塁打で無死二、三塁とし、6番の指名打者・山下景太郎内野手(33)が同点に追いつく左前適時打を放った。「後輩がつないだチャンスで、ベテランとして結果を示せてよかった。外の変化球を逆方向にうまく打てた」と振り返った。直後に勝ち越され、6回には2連続安打があったが、追加点を奪えなかった。

中矢充監督(48)は「久しぶりに独特な雰囲気を味わい、選手はいい経験をした。相手とは、スピードやパワーに差はあったが、投手も打線も要所で粘って、収穫があった」と手応えを感じた様子。「クラブチームが勝つためには、確実にアウトをとる守備力が必要。次戦までに修正していく。下を向く必要はない」と力を込めた。

次戦は23日、第3代表決定1回戦で日本製鉄東海REX(愛知県東海市)と対する。打倒・企業チームを掲げる指揮官は「失うものはない。チャレンジャーとして次は勝ちたい」と望んだ。【山口昌久】