ソフトバンク和田毅投手(41)が、今季5度目の先発で初白星を挙げた。ロッテを相手に6回途中1失点の好投。和田は41歳3カ月で、球団では41歳9カ月で勝利の今井雄太郎に次ぐ年長記録だ。「(自身の)勝ちは純粋にうれしいですし、投げた試合でチームが勝つことが一番うれしい」と笑顔を見せた。

初回から飛ばし、5回まで無安打投球。4回終了後に脚がつりかけていたこともあって、6回2死から高部、中村奨の連打で1点を失ったところで降板した。「暑かったので、予想以上に汗をかいた。6回はちゃんと抑えてバトンタッチしたかった。次回の課題にしたい」と、表情を引き締めた。

前回登板した今月5日オリックス戦の後、新型コロナウイルス感染者の濃厚接触の疑いがあったため、久々の1軍登板だった。自主隔離の期間を挟んで復帰した14日のウエスタン・リーグ阪神戦では「よりいいボールを投げようとして、フォームをいろいろ。こうやるとやっぱり(打者から)見やすい、打たれやすいんだなとか」と、何種類かの投球フォームを模索。40歳を超えても、探究心は衰え知らずだ。

これがNPB通算144勝目で、米大リーグでの5勝と合わせて日米通算150勝に王手をかけた。「自分の中では日本での通算150勝が大きな目標。日米(通算150勝)は絶対に行かないといけない数字。ようやく1つ勝てたので、あとなんとか6つ勝てるように」。通過点をクリアし、大きな目標に向かって突き進んでいく。【山本大地】

○…前日21日に今季初失点初黒星を喫した又吉がきっちり8回を抑え勝利のバトンをつないだ。「昨日打たれてしまって、今日すぐに投げるチャンスを与えてもらったので、何としても0点で抑えるという気持ちでした」。先頭の代打角中に左前打を許し、犠打などで三塁まで走者を進めたが、最後は中村奨を一邪飛に仕留めて無失点投球。「チームが勝てて良かった。また次からも、1つ1つ頑張っていきます」とホッとした表情だった。

○…柳町のバットが貴重な得点をたたき出した。柳田の7号2ランで先制した直後の1死一、二塁。「真っすぐを捉えることができました。とにかくチャンスだったので、積極的にいこうと打席に入った」。ロメロの152キロ直球を強振。左中間フェンス直撃の適時二塁打を放った。「流れも良かったので、思い切ってスイングできました」。この3連戦は7番で先発出場し、3戦連続安打。売り出し中の若きスラッガーが復調してきた。

ソフトバンク今宮(先制口火の右前打を含め今季15度目のマルチ安打)「いいスイングができている結果、ヒットが出ていると思います。これから交流戦に入り、1試合の勝敗が重くなってくるので、チームの力になれるようにしたい」

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