日本ハムの新球場「エスコンフィールド北海道」を保有、運営する「株式会社ファイターズ スポーツ&エンターテイメント」は26日、北海道・北広島で23年3月に開業する新球場を含めた周辺エリア「北海道ボールパークFビレッジ」南側の水辺エリア一角に株式会社藤井ビル(本社・札幌)による一棟貸切のプライベートヴィラの開業を決定したと発表した。設計は株式会社再生建築研究所が担当し、4月に建設工事を着工、23年春に開業する。

プライベートヴィラは宿泊者が建物と敷地を占有できるプライベートな空間。各棟それぞれ嗜好(しこう)を凝らしており、水辺越しに新球場を望みながらサウナを楽しめるヴィラや、愛犬と一緒に快適に過ごす施設やアメニティーが充実したヴィラなどができる予定だ。

施設概要はヴィラ9棟(うち3棟はペット宿泊可能)でレセプション1棟の計10棟。収容人数はヴィラ1棟あたり5人まで。主な設備はフィンランド式サウナ(ロウリュウ対応)、水風呂、ととのい空間(屋外屋内)、ジェットバス、専用庭、ペット専用の屋外庭、トイレ、炊事場、寝室(各ヴィラにより付帯設備等は異なる)。

株式会社藤井ビルの藤井将博代表取締役は「『世界がまだ見ぬボールパークを創る』という壮大かつ夢のあるお話を伺い、ぜひとも北海道の地場企業が参画しなくては、という一心でこの事業に手を挙げさせていただきました。北広島という地で非日常を味わえる空間を創り、野球観戦の無い日や冬でも「365日」楽しめる施設にしていきたいという思いです。弊社が担わせていただく宿泊事業では、魅力的な周辺施設を満喫できることが最重要であると考えております。ともに参画される他事業者様とも密に連携をさせていただき、滞在された方にとってすてきな思い出になるような、愛される施設を目指してまいります」とコメントした。

日本ハム川村浩二球団社長兼オーナー代行は「北海道ボールパークFビレッジは、ライブエンターテインメント、ウェルネスライフといったテーマを掲げ、さまざまな方々が笑顔で集える、リビングのような居心地の良い空間を目指しております。このたび、札幌圏で半世紀にわたり総合不動産事業を展開し、都市の成長や街づくりに貢献されてきた藤井ビル様にご参画いただくこととなり、大変心強く思います。全邸独立型のプライベート空間で、心地よい豊かな滞在という選択肢が増えることにより、地元の皆様はもちろん、道内外、世界中から人々が訪れる、北海道の魅力にあふれたエリアとなるよう、連携を深めてまいります」とコメントした。