ヤマハが9回2死から逆転サヨナラ勝ちを決めた。

7-6でホンダ鈴鹿(三重県)を下し、準決勝に駒を進めた。

8回まで5-6とリードされて迎えた9回裏の攻撃。2本の安打と四球で2死満塁。1番・青柳直樹内野手(33)が、中前2点適時打を放ち試合を決めた。「初球の変化球を狙い通り。苦しい試合を勝ち切り、自信になった」と振り返った。

8回2死までは敗戦ムードが漂っていた。5人の投手陣が14安6失点と打ち込まれ、攻撃も6安打で1得点止まりと沈黙。重い空気を、3番・網谷圭将外野手(25)の1発が変えた。走者を三塁に置き、2試合連続となる左越え2点本塁打で1点差とし、9回のサヨナラ勝ちにつなげた。「手応え十分でした。こんな終盤の逆転劇は初めて。弾みがつきます」と笑顔を見せた。

室田信正監督(48)は「投手継投のタイミングを失敗したが、選手が助けてくれた。青柳は勝負強く頼りになる。水野もよく投げた」と評価した。「全員が、つなげる気持ちで粘った勝利は大きい。次につながる」と先を見据えた。次戦の準決勝は29日、トヨタ自動車(愛知県)と対する。【山口昌久】