ソフトバンク藤本博史監督(58)が、就任後初の東京ドームで33年前の大乱闘を振り返った。巨人戦の試合前取材で「東京ドームの思い出は?」と聞かれると「あんまりないけど、乱闘のシーンだけかな。日本ハムとすごい乱闘があったからね」と話した。

時はダイエー時代の89年10月3日。新外国人だったウィリー・アップショー内野手が、5回の第3打席に日本ハム西村基史投手から右上腕部に死球を受けた。アップショーは激高し、センター方向に逃げる西村を追走。最後は右鼻にパンチを浴びせ、ヘッドロックをかけて西村を倒した。アップショーは退場処分。伏線として、第2打席では際どいボールに見逃し三振を喫して腹を立てていた。

藤本監督の登場はその直後だ。乱闘劇が終わり、5回1死一、二塁。藤本監督は代わった金沢から内角に投げられ、またも両軍がもみ合う展開に発展した。同監督にとって、思い出深いシーンだったという。

この日は3連勝で東京ドームに乗り込んできた。指揮官は「今日の警戒打者は岡本(和真)。岡本を調子に乗せないように。こっちが調子に乗れるように頑張ります」と意気込んだ。

【関連記事】ソフトバンクニュース一覧