楽天田中将大投手が4敗目を喫した。今季初めて1試合で2被弾した。1発目は4回2死からのソロ。中日阿部を追い込んだ5球目、内角要求の直球が真ん中寄りに入った。右翼ポール際へ先制弾を許すと顔をしかめた。

6回1死ではビシエドにスプリットを左翼席へ運ばれた。「2本ともコントロールできずに失投を打たれた。そこまで球に力もなかったと思いますし、いまいちでしたね」と話した。

試合前のブルペンから思うように制球できなかったという。「ゲーム前、初回と全然どうにもならない状況だったんですけど、2回からは何とか修正を重ねながら、少し状態を上げていけた感じはあった」。失点はソロ2本のみに抑えたが、援護がなかった。過去7試合を投げて無敗だった中日戦で自身初黒星。甲子園V腕同士の投げ合いだったが、7回無失点の小笠原より早くマウンドを降りた。

◆田中将の甲子園V腕対決 田中将は駒大苫小牧2年の05年夏に甲子園優勝。中日小笠原は東海大相模3年の15年夏に優勝した。田中将の甲子園優勝投手との先発対決は7人目(12度目)。過去は3完封を含む8勝1敗と圧倒し、今回も2失点と好投したが2敗目となった。

▽楽天石井GM兼監督(中日小笠原を攻略できず、今季9度目の0封負け)「うまく真っすぐとチェンジアップとの出し入れをされて、うまく打てなかったのかなと思います」

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