阪神先発のジョー・ガンケル投手(30)が、3安打1打点の大暴れだ。

6回1死、西武2番手ボーから中前打を放った。阪神投手の猛打賞は、16年8月25日DeNA戦でメッセンジャーが3安打3打点して以来。交流戦に限れば球団初となった。

続く1番島田の左前への当たりにスタートが遅れ、二塁フォースアウト。肩を落としてベンチに戻ったが、スタンドからは温かい拍手が降り注いだ。

まさに「ガンケル劇場」だ。助っ人右腕は2回に右前打、4回には来日3年目で初打点となる先制の適時二塁打を放っていた。投手ながら今季はここまで14打数5安打、打率3割5分7厘。野手顔負けの打棒を発揮している。

本業のピッチングでも西武打線に対し、6回1/3を投げ1失点。「全体的にまとめることができて、先発としての仕事はできたかなと思うよ。最後のイニングは何とか投げ切りたかったけど、リリーフ陣がしのいでくれたので感謝したいね。今日は打席でもうまく芯に当てることができて、良い結果を出すことができてよかったよ」と振り返った。

▼投手のガンケルが3安打。投手の猛打賞は今年の3月26日森下(広島)以来だが、阪神では16年8月25日メッセンジャー以来、6年ぶり。ガンケルの2本目は先制打で、投手がV打を含む猛打賞は08年8月17日吉見(横浜)以来となり、阪神では90年6月16日キーオが巨人戦で記録して以来、32年ぶりだ。また、交流戦で投手の猛打賞は10年5月15日涌井(西武)以来2人目で、セ・リーグの投手は初めて。

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