ソフトバンク王貞治球団会長兼特別チームアドバイザー(82)が15日、「打倒ヤクルト」「日本一奪回」の大号令をかけた。

チームはリーグ戦再開に向けて、ペイペイドームで全体練習を再開。練習前の円陣で、選手たちに7分超の訓示を行った。

「ヤクルトは若くていいチーム。負けたのは悔しいけど、良かったと思う。負けて学ぶこともある。久しぶりにやりがいを感じるというかね。ああいうチームに勝って、日本一になるんだ!」

交流戦は最終カードでヤクルトに昨年に続く3連敗。3年ぶりの優勝を逃した。優勝した相手を引き合いに熱っぽく訴えた。

その後は練習方法でも助言を送った。王会長はスタッフに指示を出しながら、ティー打撃用のネットにビニールテープで9カ所の目印を作らせた。「ティーをやるにしても、ただやるんじゃない。ここに打つんだとか、目標、目的を持ってやりましょう」。1つの1つの練習に目的意識を持って取り組むべきというメッセージとして、分かりやすいアイデアを披露した。

ストラックアウトのように、選手たちは口々に「1番いきます」などと狙いを定めながら、1球1球を大事にティー打撃に取り組んだ。藤本監督は「練習と試合は違うんだ。どうしたら勝てるか、というところを選手たちに訓示してくれました」と感謝した。17年から4年連続でつかんでいた、日本一の座を取り返す。王会長が示した大目標に向けて、まずはリーグ制覇を成し遂げる。【山本大地】

○…デスパイネが、キャリア通算2000安打を達成していたと明かした。10日のヤクルト戦で2安打し、NPB9年目で717安打。キューバ、メキシコでの安打数を合わせて大台に到達したといい、「とてもうれしいですし、長い間野球をやってきた結果だと思う」と胸を張った。打率3割4分4厘と好調の大砲が、さらにヒットを重ねていく。

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