ロッテ藤原恭大外野手(22)の痛烈な打球は、惜しくも右翼ポール際へのファウルになった。

この日1軍昇格してのファーストスイングとは思えない、強烈な当たり。「8番右翼」でスタメン起用され、3回の第1打席の初球だった。日本ハム伊藤の内角高めスライダーを、迷いなく狙った。

「長打力と、1球で仕留めるのが持ち味なので。1球目からそれができるように、下半身を使った打撃というのをもう一度心がけました」

約3週間、2軍で鍛えてきたものをいきなり出すあたり、さすがだ。結果は二ゴロだったものの打球は強く、第2打席はライナーでのレフト前ヒット。「1打席目から内容のいい打席が多かったのかなと思いますし、少しずつ結果に出てきているのかなと思います」と存在感を見せた。

プロ4年目は開幕から打率1割台と低迷し、故障から復帰の荻野と入れ替えで2軍再調整になった。じっくり打ち込んで、イースタン・リーグでは、6月は打率3割6分台と結果を残しての、仕切り直し。「自分のやるべきことをしっかりして、勝利に貢献できるようにしっかり頑張っていきたいと思います」。昨年は7、8月度の月間MVPを受賞した“夏男”が、頼もしくなって帰ってきた。【金子真仁】

【関連記事】ロッテニュース一覧>>