中大(1部6位)が東洋大(2部1位)との打ち合いを制し、1勝1敗のタイに持ち込んだ。

同点に追い付いた1回2死二塁、北村恵吾主将(4年=近江)が勝ち越し2ランを放ち、主導権を握った。22日の第3戦に勝てば、08年秋から続く1部残留が決まる。東洋大は21年春以来の1部復帰へ仕切り直しする。

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五厘刈りにした北村が、3安打3打点と気を吐いた。初回の1発は「打った瞬間いったと思いました」と会心の手応え。相手左翼手は2、3歩走って追うのを諦めた。主将の一打で打線は勢いづき、7本の適時打を含む16安打を放った。スッキリした頭髪は「後悔したくなかったので。最後に出来ることは気合のある行動。自分1人で頭を丸めました」と自発的に行ったもの。主将が姿で引っ張り、1部残留を死守する。

▽中大・清水達也監督(頭を丸めた北村の活躍に) 気持ちの表れであって、パフォーマンスではない。北村が引っ張ってきたチーム。彼が「後悔したくない」という気持ちが一番だった。

▽楽天部坂スカウト(北村の打撃に) 粘り強い打撃が出来る。チャンスにも強い。