阪神近本光司外野手(27)が、自己最長の連続試合安打を26に伸ばし、並んでいた「レジェンド助っ人バース」「世界の王」を抜いた。球団では99年大豊泰昭に並び、歴代3位に浮上した。

4点ビハインドの3回2死の第2打席。DeNAの左腕東の外角132キロを華麗に中前にはじき返した。一塁ベース上では冷静な表情。この日も淡々と1本を積み重ねた。

5月28日ロッテ戦(ZOZOマリン)の第5打席で左前打を放ってから、快音は途切れない。全試合で3番を務める6月は、無安打の試合が1度もなくフィニッシュすることになった。

連続試合安打のプロ野球記録は79年高橋慶彦(広島)の33で、あと「7」に迫った。左打者最長は15年秋山翔吾(西武)の31試合で、あと「5」と射程圏内に入った。

◆阪神の連続試合安打上位

1位=30試合 マートン(11年)

2位=28試合 桧山進次郎(01年)

3位=26試合 大豊泰昭(99年)、近本光司(22年)

4位=25試合 バース(83年)

◆プロ野球の連続試合安打上位

1位=33試合 高橋慶彦(広島、79年)

2位=32試合 長池徳二(阪急、71年)

3位=31試合 秋山翔吾(西武、15年)

4位=30試合 張本勲(巨人、76年)、福本豊(阪急、77年)、マートン(阪神、11年)

◆近本光司(ちかもと・こうじ)1994年(平6)11月9日生まれ、兵庫・淡路島出身。社から関学大に進み17年に卒業。大阪ガスでは18年、都市対抗Vに貢献し、同年ドラフト1位で阪神入団。プロ1年目の19年はセ・リーグ新人最多記録の159安打を放ち、36盗塁で盗塁王も獲得。昨季は打率3割1分3厘で初の3割をクリアし、178安打でセ最多安打のタイトルを獲得。ゴールデングラブ賞、ベストナインにも輝いた。