阪神藤浪晋太郎投手(28)が、7回途中5安打2失点と力投し、勝ち投手の権利を持ってマウンドを降りた。約4カ月ぶりの先発マウンド。最速157キロの直球を軸に、カットボール、スプリットを効果的に使い、今季最多タイの7三振を奪うなど力を示した。

まずまずの立ち上がりをみせた。初回先頭の野間に内野安打を許し、犠打でいきなり得点圏に走者を背負った。しかし秋山を低め154キロ直球で中飛に打ち取り、マクブルームを外角低めのスプリットで空振り三振にねじ伏せ、無失点。

2回は坂倉、小園から空振り三振を奪うなど、3者凡退に片付けた。

3回は死球、単打でピンチを背負うも無失点。4回も先頭打者を死球で出塁させ、坂倉に左中間へのヒットを許し、無死一、三塁。西川の内野ゴロの間に1点を返されたが、最少失点にとどめた。5、6回と無失点で切り抜け、7回は先頭西川に中前打を許し、1死一塁から会沢に四球を与えたところで降板。イニング途中での交代に、悔しさをにじませながらベンチへと下がっていった。

打線の援護にも恵まれ、今季初勝利とともに21年4月16日のヤクルト戦以来、477日ぶりの先発勝ち星が見えてきた。

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