代替選手が攻守で穴埋めた。広島大盛穂外野手(25)は前日23日に発熱した秋山に代わって代替選手として24日、1軍昇格し、ヤクルト20回戦(神宮)に「7番中堅」で即スタメン出場。5回には2年ぶり通算3本目の1号ソロを放った。中堅守備でもレーザービームで本塁生還を狙った村上を刺すなど攻守で秋山の穴を埋めた。チームは逆転負けで今季2度目の6連敗。借金は最多「8」となり、最下位中日に1ゲーム差に迫られた。

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広島大盛は「役目」にとらわれない。21年に放った安打は10本。そのうち長打は二塁打と三塁打がそれぞれ1本ずつ。「僕はタイプ的に長打より出塁が求められがち。でもそれはあくまで評価だと思う。長打や本塁打も打てるに越したことはないと思うので、長打を狙ったりしても良いと思う」。役割をときには超越する覚悟で今季に入った。

この日の1発は2点ビハインドの5回1死。“まずは出塁”となりがちだが、結果的に大盛のアーチで一時1点差に迫り、反撃ムードにつながった。良い意味で開き直った背番号59が打線に幅をもたせた。【前山慎治】

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