鬼門の大阪では、ホーム開催でも勝てなかった。ソフトバンクがロッテに逆転負け。勝率差でかろうじて首位はキープしたが、試合がなかった2位西武と0ゲーム差になった。

藤本博史監督(58)は「5回の攻撃で流れが変わったね」と、好機を生かせなかった場面をポイントに挙げた。

1点リードの5回は無死一、三塁と絶好機をつくった。だが甲斐が初球でセーフティースクイズをファウル。2球目で三ゴロに倒れた。藤本監督は「2回連続ではなかなか出せない。1回で決めてもらいたいよね」。さらに1死一、二塁で、相手のワンバウンド投球で三塁を狙ったガルビスが憤死。指揮官は「行くという気持ちは大事なことやけどね。あそこで流れが変わったかなという感じですね」と渋い表情だった。

京セラドーム大阪では、オリックス戦で昨年から1度も勝ち越すことができておらず、7カード連続の負け越し中。この日と同じく「鷹の祭典」でホーム開催だった昨年6月の西武戦でも敗れており、ここ2年で通算4勝17敗1分けと大きく負け越している。「鬼門」の力も働いたのか、救援陣が1点のリードを守り切れなかった。

今季初の7連戦は、新型コロナウイルス陽性となった柳田ら主力を欠いた中で4勝3敗と勝ち越した。藤本監督は「このメンバーで良くやってると思うよ。五分で十分やと思っていたからね。切り替えていきましょう」と前向きに受け止めていた。【山本大地】

▽ソフトバンク・デスパイネ(初回の左前適時打に)「真っすぐを捉えることができたよ。イサミ(野村勇)がチャンスで回してくれたので、何とかいかそうという気持ちだけだね」

▽ソフトバンク野村勇(初回の適時三塁打に)「打ったのは真っすぐです。今宮さんが出塁して、自分も続くんだと、つなぐ意識で打席に入った。結果的に外野の間を破って、同点の一打となって良かったです」

○…今季の「鷹の祭典」を1勝8敗で終えた。「もっと! もっと! もっと! ホワイト☆」と名付け、白星への願いを込めた特別ユニホームを来場者に配布。京セラドーム大阪も3万5千人超の満員御礼だったが、勝利が遠かった。藤本監督は「本当に勝ってないからね。ひどいね。まあ、来年の鷹の祭典で頑張りましょう」と苦笑いで話した。

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