DeNAが、超過密日程の9月を白星でスタートし、首位ヤクルトに6ゲーム差に迫った。

雨で2度、計1時間中断する中、3回に桑原が先制の4号2ラン。4回は伊藤が適時二塁打、6回にはソトの適時打で中押しし、7回に佐野、牧の連続適時打でダメ押しした。三浦監督は「うまくリラックスしながら、再開する時にガッと集中してできたのが良かった」と切り替えを評価した。

大量点を奪った中、野手陣の共通の思いは「つなぐ」だった。先制弾の桑原は「みんながつないでくれたチャンスだったので、自分のスイングで後ろにつなぐことを心掛けた」とコメント。適時二塁打を放った伊藤も「後ろは(投手の)ロメロでしたが、つなぐ気持ちで打席に入った」と外角球を強引にいかず、逆方向に打ち返した。

試合前からオンとオフを絶妙に切り替える。8月中旬ごろから、試合開始直前の円陣に音に反応するおもちゃのウサギが登場。桑原、佐野、牧らがお気に入りのYouTubeチャンネル「サワヤンゲームズ」に登場するもので、持ち込んだ桑原は「ちょっとチームの雰囲気が和やかになるかなぁと思いながら。少し幸運なものになってるんじゃないかと思います」と笑顔で話した。

30日間で27試合が予定される勝負の9月の初日、練習前の円陣で首脳陣、選手、スタッフが肩を組み、心を1つにした。桑原は「ここから本当の勝負の9月に入ってくるってことで、チーム全体で士気を高められたと思いますし、それがゲームに出たんじゃないかと思います」とチーム一丸を実感。中日戦3連勝でヤクルト戦3連敗の空気を払拭(ふっしょく)し、再び勢いに乗って、燕の背中を追いかける。【久保賢吾】

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