甲子園での今季最後の伝統の一戦で、阪神相手に7カードぶりのカード勝ち越しを決めた。試合前時点では8勝14敗1分けと負け越していたが、今カードは2勝1分。3連勝した4月1日からの3連戦以来、5カ月ぶり今季2度目の勝ち越しを果たした。

4番のひと振りが試合を決めた。両軍無得点の7回。先頭の丸が四球を選ぶと、ベンチは増田大を代走に送る。打席の4番・中田翔が阪神西純の初球フォークを強振し、左翼席へ先制の17号2ラン。1安打のみと抑え込まれていた右腕を捉え「甘く入ってきたボールを自分のスイングでしっかりと捉えることができました。赤星が頑張っていたので点を取ってあげたいと思っていました」と振り返った。

先発のドラ3ルーキー赤星優志は、毎回走者を背負う展開も粘り、6回6安打無失点と好投。先発復帰2戦目で、3カ月ぶりの白星を手にし「ボールがシュートしたり、抜けたりしたところがありましたが、野手の皆さんの守備に助けていただきました」と感謝した。

終盤は7回をクロール、8回を鍵谷と高梨が無安打投球を披露。9回は守護神大勢が締め、90年の与田剛(中日)に並ぶ新人歴代3位タイの31セーブを記録した。完封リレーで23日の中日戦(東京ドーム)以来、今季7度目の完封勝利を収めた。

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