阪神伊藤将司投手(26)から感謝の思いがあふれ出た。今季限りでの現役引退が発表されたオリックス能見とは、1月に沖縄県内で合同自主トレを行った。

「能見さんがまさか最後の年になるとは思っていなかったんですけど、一緒に自主トレできたことは本当に良かったなと思います」

短い期間だったが、多くのことを学んだ。「優しい先輩でした」。憧れの左腕と過ごした時間が、今季の大きな糧になっていることはいうまでもない。

「ストレートにこだわって能見さんも取り組んでいたので、自分もそこでストレートの重要性をあらためて確認できた。能見さんでもそういうことをしているんだなというのを感じましたね」

リスペクトは尽きない。「左投手としてお手本になる投手でもありますし、自分もああいう投手になれるように頑張っていきたいと思います」。阪神で通算104勝。偉大な数字を追いかけ追い越すことが、最大の恩返しになるはずだ。

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