阪神が力尽きて4連敗を喫し、クライマックス・シリーズ(CS)進出をかけた争いで追い込まれた。

同点の延長11回表、岩貞祐太投手(31)が1番上本、2番菊池涼、3番西川に3者連続適時打を献上するなど6失点。残り4試合で3位巨人に2ゲーム差、4位広島に1ゲーム差をつけられた。最短で24日にCS進出の可能性が消滅する。

この日は糸井嘉男外野手(41)の現役引退試合。是が非でも勝利を届けたい一戦、打線が立ち上がりから奮起した。1回2死満塁、糸井の近大後輩でもある6番佐藤輝明内野手(23)が先制の右前2点打。必勝へ、上々のスタートを切ったかに見えた。

だが、先発の伊藤将司投手(26)が誤算。2点リードの2回、6番坂倉に右越えソロ、8番小園に中越え2ランを浴びる。あっさり逆転を許し、自身最短の1回1/3を4失点でマウンドを下りた。

それでも2番手の西純矢投手(21)がゲームを立て直した。「第2先発」としてプロ初の救援マウンドに上がり、3回2/3を2安打無失点と好投した。

すると打線は5回、現役最後の打席に立った代打糸井が先頭で三遊間を破る。この一打から相手の適時失策で1点をもぎ取ると、6回には7番梅野隆太郎捕手(31)が4号左越え同点ソロを決めた。

救援陣は中盤以降も懸命に無失点リレー。湯浅京己投手(23)は8回からの2イニングを無失点。前日20日DeNA戦で9回に2点リードを逆転された岩崎優投手(31)も、延長10回の1イニングを3人で抑えた。

だが、打線は同点で迎えた10回裏1死一、二塁の好機を生かせず。最後は救援陣が崩れ、CS進出を争う広島を相手に痛恨の1敗を食らった。

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