楽天が日本ハムとの今季最終戦に敗れ、9年連続V逸が決まるとともに、また1日でクライマックスシリーズ(CS)圏外となる4位に転落した。石井一久GM兼監督(49)は試合後に「そこ(リーグ制覇)に、みんなで目標を持ってやったことに関しては、すごく残念な結果かもしれないけど、みんな、まだもう1個目標というものが、しっかりと明確に持って戦っているので。そこをね、チームでしっかりとスクラムを組んで、そこを達成できるように頑張っていくことが今はすごく大事だと思います」と、話した。

石井GM兼監督となって2年目の今季は、昨季に続いて4月終了時で首位に立ち、5月10日時点で24勝6敗1分け、両リーグトップの勝率8割で貯金を最大18まで重ねた。しかし、5月中旬以降は失速。8月13日には貯金を使い果たし、プロ野球史上初めて18以上あった貯金が0となった。借金生活は免れて混パに食らい付いてきたが、138試合を消化して68勝67敗3分け。残り5試合に全勝しても、残り3試合のオリックスが全敗した場合の勝率に及ばず、優勝の可能性が消滅した。

この日は先発の早川が3回に先制点を奪われ、4回にも2失点し5回3失点で降板。打線は日本ハムの先発加藤の前に7回まで3安打無得点と沈黙しながらも8回2死走者なしから2点をかえして意地を見せたが、及ばなかった。

24日以降の順位は4位(24日)→3位(25日)→4位(26日)と1日ずつ西武と3、4位を入れ替わりながら推移している。この日試合がなかったが3位浮上を許した西武(残り4試合)とは0・5ゲーム差。V逸となっても、球団初となる2年連続のAクラス入りへ向けて、死力を尽くす戦いが最後まで続く。