今秋ドラフト候補で最速151キロ右腕の大阪ガス・河野佳投手(21=広陵)が7月の都市対抗以来の先発で持ち味を発揮した。

1回こそ球が上ずったが、2回以降は140キロ台後半の速球で空振り三振を量産。5回5奪三振2失点で、この日最速は148キロだった。「久しぶりの感覚。最速は変わってませんが、平均で145、6、7と出て成長している」。10月30日からの社会人日本選手権では3連覇に挑む。「ドラフトはあくまで選手権前の経過。意識せず、選手権でいい結果を出せるように」。この日は9球団12人のスカウトが集結した。阪神は畑山統括スカウト、和田テクニカルアドバイザーら最多の3人態勢だった。楽天後関スカウト部長は「制球もそれなりにいいし、自滅するタイプではない」と評価。中日山本スカウトも「球の強さは出ている」と評した。

○…今秋ドラフト候補の大阪ガス・三井健右外野手(24=立大)が27日、兵庫・西宮市内で行われた三菱重工Westとのオープン戦の8回にライナーで左中間へ安打を放ち、好調ぶりを示した。アピールポイントを「長打もそうですが、あまり三振しない点は自分でも評価できる」と胸を張った。立大時代の18年春、4発で本塁打王に輝いたパンチ力が魅力だ。試合は4-6で敗れた。