ソフトバンクは歴史的なリーグ最終戦でのV逸から一夜明けた3日、空路で福岡に戻った。藤本博史監督(58)や選手らは疲れた表情を見せながら、飛行機に乗り込んだ。リーグ制覇の夢は敗れたが、まだ終わりではない。CS(クライマックスシリーズ)、そして日本シリーズを制しての日本一という次の目標へ、特別チームアドバイザーを兼任する王球団会長がチームを鼓舞した。

ロッテに敗れた2日の夜、試合後にZOZOマリンからチーム宿舎へ戻った後、全体ミーティングが開かれた。王球団会長は、選手たちを前に熱く語った。「1年間お疲れさま。みんな本当によく頑張った。悔しいが勝負には表と裏しかない。体も心も疲れていると思うが、まだクライマックスがある。やられたらやり返せばいいんだから。次、次、次だ。次からの戦いに備えよう。ひとまずはお疲れさま」。ねぎらいながらも、気持ちを切り替えることを強調した。

藤本監督も「みんなよくやってくれた。ケガやコロナで大変なシーズンだったが、本当によくやってくれた。悔しいけどね…。クライマックス、しっかり準備してやり返そうや」。時折、声を震わせ、言葉に詰まりながらも逆襲への熱い思いを吐き出した。

ファーストステージは8日から本拠地ペイペイドームで3位の西武と戦う。18、19年には2年連続で2位からの下克上日本一を果たした。悔し涙を糧に、頂点へ向けて再出発する。

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