中日岡林勇希外野手(20)が、高卒3年目では94年のオリックス・イチロー以来となる最多安打のタイトルを獲得した。

2日の最終広島戦で2安打を放ち今季通算161安打とし、DeNA佐野に1安打差をつけてリーグトップに立った。その際には「2本打てたのはよかったです。(3日の最終戦で佐野が)1本打ったら交代してくれないかなと思うだけです」と話していた。佐野はこの日のヤクルト戦で1安打。岡林と161安打で並び、タイトルを分け合う形となった。中日で最多安打は19、20年の大島以来。

▽岡林勇希(おかばやし・ゆうき)

◆生まれ 2002年(平14)2月22日生まれ、三重県松阪市出身。菰野(三重)では最速153キロを誇る投手ながら、高校通算21本塁打も放つ二刀流だった。50メートル5秒8の俊足で遠投120メートルと走攻守に優れ、19年ドラフト5位で中日に入団。

◆ボディー 175センチ、77キロ。右投げ左打ち

◆二刀流と決別 1年目の春季キャンプメンバー発表で外野手登録が公表された。「野手1本で行きます。二刀流はエンゼルス大谷さんのようにすごい選手しかできない。僕は足と肩も持ち味なので生かしたい」。

◆兄弟 兄飛翔(つばさ)さんは、17年に菰野から育成ドラフト1位で広島に投手で入団。岡林と入れ替わるように、19年オフに現役引退した。双子の妹の紗彩(さあや)さんがいて、今年の成人式での2ショット写真での美貌がSNSで話題になった。

◆松阪牛超え 成人式での誓いの1つ。「ハードル高いけど、そこまで有名になれれば。松阪市といえば岡林になればモチベーションが上がる」。

◆ぶっこわれても 9月25日巨人戦で3安打を放ち154安打で単独トップに浮上「打つだけです。打って逃げるしかないです。体はぶっこわれても、どうなってもいい。残り試合で出し切って。突っ走るだけです」。