ヤクルト村上宗隆内野手(22)が、今季最終戦で日本選手シーズン最多となる56号本塁打を放ち、史上最年少の3冠王を獲得した。

7回先頭、DeNA入江から右翼席へ。9月13日巨人戦以来、61打席ぶりの1発で、64年王貞治(巨人)の55本を上回った。打率3割1分8厘、56本塁打、134打点でレギュラーシーズン全日程が終了。04年松中信彦(ダイエー)以来18年ぶり史上8人目、令和初の3冠王に輝いた。

▼ヤクルト村上がシーズン56本目の本塁打。56号は13年バレンティン(ヤクルト)の60本に次ぐ単独2位に浮上。64年王(巨人)の55本を抜く日本選手最多となった。左打者では64年王、01年ローズ(近鉄)の55本を上回る史上最多。DeNA入江からは今季初アーチとなり、13年バレンティンに並ぶシーズン最多の48投手から本塁打を放った。

▼村上は史上8人目、12度目の3冠王に輝いた。3冠王は04年松中(ダイエー)以来18年ぶり。セでは86年バース(阪神)以来になり、ヤクルトでは球団初。22歳シーズンは38年秋の中島(巨人)82年落合(ロッテ)の29歳シーズンを大きく更新する最年少になる。村上は12盗塁を記録し、2桁盗塁の3冠王は初めて。

▼村上は本塁打で2位の巨人岡本和に26本差、打点で2位のDeNA牧、阪神大山を47点引き離し、ともに2位との差で史上最大をマークした。これまでの記録は本塁打が11年中村(西武)の23本差、打点が99年ローズ(横浜)の41点差。

▼村上は犠飛ゼロで打点王。犠飛が記録として採用されたシーズン(39、40、54年~)で、犠飛ゼロの打点王は20年岡本和(巨人=97打点)に次ぎ2人目。

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