中日岡林勇希外野手(20)が3日、94年のオリックス・イチロー以来となる高卒3年目で最多安打のタイトルを獲得した。

立浪中日の申し子がレジェンドに肩を並べた。2日の広島戦で2安打を放ち、161安打で日程を終了。3日に1試合を残すDeNA佐野に1本差をつけた。その佐野は最終戦、1安打止まりで初タイトルが確定。「初めてのタイトルなのですごくうれしいです。このようなプレッシャーの中、野球ができたことは今後の野球人生において成長になると思います。自分1人ではここまでヒットを積み重ねることはできませんでした。立浪監督、コーチ、裏方さん、チームメートに感謝したい」と喜びを語った。

レギュラー獲りを目指した今季、開幕直前に右手を負傷した。開幕スタメンを予定していた立浪監督も迷うほどの症状だったが、出場志願。3月25日、巨人との開幕戦。小指と薬指をテーピングで固定して放った3安打が快進撃の合図だった。

強肩&俊足で外野の定位置を確保すると、打撃も急成長。9月25日に最多安打争いでトップに並び、30日DeNA戦で4安打の固め打ち。負傷でスタートしたシーズン。終盤のタイトル争いは「胃が痛いです」と話していたが、142試合出場で打率2割9分1厘、24盗塁。そしてイチロー以来の勲章。「痛み」の先には大きな成果が待っていた。

▽中日R・マルティネス(初のセーブ王に) 本当にうれしいです。これもひとえにチームが自分の力を信じて9回を任せてくれたから。神様のおかげ、ファンのあたたかい応援のおかげです。感謝です。

▽中日ロドリゲス(最優秀中継ぎ) 心からうれしく思います。マウンドに上がれば、チームの勝利のために投げてきました。タイトルをとれたことは1年間の練習の成果だと思います。

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