中日平田良介外野手(34)が4日、名古屋市内の球団事務所で戦力外通告を受けた。その後の会見で「引退か自由契約かと伝えられたので、自由契約を選択しました。声がかかるかどうか分からないが、次に向かって準備している」とNPBでの現役続行を希望。「あと1カ月か2カ月で現役続行か引退か決まるが、今年、ファンの皆さんにいただいた大きな声援は一生忘れない」と涙ながらに語った。

平田は昨年4月に2軍降格。その後「異型狭心症」を発症した。「引退をかけて臨んだ」という今季は開幕1軍入りしたものの、2軍降格もあり、51試合で1本塁打、打率2割にとどまった。9月中旬に立浪監督から引退を打診されたが、現役続行に心が動いた。「ドラゴンズが好きでドラゴンズで引退したいとは今でも思っているが、まだ体も動く。今、辞める時ではないと思った」と理由を明かし、「(引退試合も用意するが)盛大なセレモニーはできないと言われたことも最後の理由になったかなと思います」と加えた。

05年の高校生ドラフト1巡目で大阪桐蔭から入団。17年間、中日一筋でプレーし、1046安打、105本塁打、484打点の成績を残した。「うれしかったことはビールかけ。苦しかったことは落合監督時代のキャンプと不調のとき」と中日での17年間を振り返った。