ソフトバンク柳田悠岐外野手(34)が“4戦連発”となる満塁本塁打を放った。0-0の3回2死満塁で、西武今井から右翼ホームランテラスにたたき込んだ。この日は34歳の誕生日。祝砲となる先制アーチを自らのバットで生みだした。

役者だ。9月30日楽天戦の守備で首を痛めたが、弱音すら吐かずに出場中。10月2日には史上初めて首位と同率でのV逸を経験。「僕がもっと打っておけば優勝してたかな」と、主砲の責任感を語っていた。その鬱憤(うっぷん)を晴らすように、前日8日のファーストS第1戦から2戦連発、レギュラーシーズンを含めると、10月1日西武戦から4試合連続でのホームランだ。プレーオフ、CSでの満塁本塁打は、パ・リーグでは10本目。ソフトバンクでは11年の松中、18年のデスパイネに次ぐ3人目の快挙となった。

「打ったのはスライダーです。とにかく自分のバッティングをすることだけを考えました。いいバッティングができたと思います。大事な先制の1本となって良かったです」。

試合前時点で、柳田がポストシーズン(PS)で本塁打を放った10試合は負けなし。「不敗神話」となっている。貴重なグランドスラムで、ファイナルS進出に大きく近づいた。