苦しんだ男が、ここ一番で決めた。阪神原口文仁内野手(30)が勝ち越し打を放った。

近本のタイムリーで同点に追いつき、1死二塁となった6回だ。DeNA2番手入江の154キロ直球をはじきかえし、左前適時打で1点リードを奪った。二塁から俊足を飛ばし生還した近本の走塁も光った。

原口は「打ったのはストレート。ワンチャンスをものにするという攻める気持ちを強く持って打席に立ちました。勝ち越すことができて良かったです」。近本は「嫌な流れもありましたが、原口さんがかえしてくれて感謝です」とコメントした。

直前の無死二塁では4番大山に犠打指令も失敗し捕邪飛。仲間のミスを帳消しにする一打にベンチは沸いた。

原口は打撃好調でシーズン終盤から5番に定着。ただ、CSに入ると前日まで2試合で6打数無安打。この日も2打席凡退していた。今CS10打席目での初安打。矢野監督も全幅の信頼を置く勝負強さは健在だった。

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