日本ハムは11日、2軍施設の千葉・鎌ケ谷でスカウト会議を開き、日体大・矢沢宏太投手(4年)をドラフト1位指名することを決めた。稲葉篤紀GM(50)が公表した。

稲葉GM 今後のチームのことであったり、いろんなことを含めて話し合って決まりました。1位は日体大の矢沢選手で行きます。走攻守と各部門においてポテンシャルも高いですし、球団の方針であるナンバーワン、またはオンリーワンという選手をぜひ獲得していきたいという中で、二刀流も三刀流もできる選手ですから。いろんな可能性を含めて、矢沢選手に決めさせていただきました。

矢沢は藤嶺藤沢から日体大へ進み、投打二刀流をこなす左投げ左打ち選手。中止となった3月の侍ジャパン強化試合・台湾戦では、日本代表にも選ばれていた。稲葉GMは「もちろん」と、投打で高評価していることも明かした。

稲葉GM 先ほど言った走攻守、投。もちろん盗塁もできますし、守りもできますし、バッターもピッチャーも全て評価が高い。全てにおいて、こちら側は期待をしているところです

1位入札で交渉権を獲得し、日本ハムへ入団となれば、「全部です。そのつもりでいます」と投打二刀流で育成する方針。「大谷選手とはまたちょっと…守れますし、それこそ盗塁もしっかりできて足も速い。どういうやり方かっていうのは、これから本当に考えなければいけないですけど、とにかく全てにおいて可能性がある限り、しっかりやっていただこうという考え方ではいます」と話した。

◆矢沢宏太(やざわ・こうた)2000年(平12)8月2日生まれ、東京都町田市出身。忠生中では町田シニアに所属。藤嶺藤沢では1年秋からエース。甲子園出場はなく3年夏は南神奈川大会8強。高校通算32本塁打。日体大では1年春から外野手で出場し、1年秋には初登板。2年秋に外野手で、3年秋は投手で、今春は指名打者でベストナイン受賞。7月の国際大会「ハーレム・ベースボール・ウイーク」で大学日本代表。首都大学リーグ通算12勝、5本塁打。173センチ、71キロ。左投げ左打ち。

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