日本ハム河野竜生投手が、先発3本柱からヒントを得たシュートで、来季はフル回転を誓った。フェニックスリーグの第1クールは2試合に登板し、計2イニングで1安打無失点。今季は登板21試合で3試合で先発したが、防御率4・41で被打率2割7分1厘と課題が浮き彫りになった。同リーグ中は加藤、上沢、伊藤に感化されて導き出した「握りだけ変えた真っすぐのイメージ」のシュートを磨いていく。

右打者には被打率2割8分8厘で、左打者にも2割5分4厘と高い数字が残った。シーズン終盤にシュートの割合を増やすと、左打者に安打を許さなかった。「やっぱり対左打者に打たれるのが左ピッチャーとして、どうかと思う。まずは左バッターをきっちり抑えられるように」。これまで直球のみで内角を攻めていたが、幅を広げていく。

「違った姿を見せないとヤバいので」。社会人出身の19年ドラフト1位は、来季で4年目。先発では100イニング、中継ぎでは50試合登板を掲げる。「正直、1軍でチームに貢献出来れば、どちらでもいい。どちらか1本で勝負したい」。不退転の覚悟で、1軍に欠かせないピースを目指す。【田中彩友美】

○…高卒3年目の上野が、フェニックスリーグのDeNA戦で4試合連続安打を放った。「2番遊撃」でフル出場し4打数2安打。第1クール計4試合で12打数5安打3打点とアピールしている。「もう時間もない。置かれている立場というのは分かっているので、フェニックスだろうと大事な試合だと思っている。形が悪くても良いので、1試合1本は打てるようにしたい」と覚悟をにじませた。

○…昨年のドラフト5位畔柳が、プロ最速153キロを計測した。フェニックスリーグDeNA戦に先発し、3回途中2失点。持ち味の直球は走った。「1軍の打者もいる中で真っすぐで押せたのは自信になった。これからも強気で攻めていきたい」。新庄監督から帽子が落下するフォームを指摘されて修正。この日は3回に息切れして帽子を落とし「投げる体力が、まだまだない」と反省した。

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