ソフトバンクがオリックスに連敗し、アドバンテージを含めて0勝3敗。ここから過去に日本シリーズ進出を果たしたチームなく、突破率0%で、崖っぷちに立たされた。藤本博史監督(58)は、打順を大幅に組み替える「勝負手」に出たが不発に終わった。負ければ終戦の第3戦、中5日で先発するエース千賀滉大投手(29)に命運を託す。

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ソフトバンクは後がなくなった。第1戦の0封負けから、打線を大幅に組み替えるなど策を練ったが、王者オリックスに1歩、及ばなかった。藤本監督は「見せ場はあったんやけどね。向こうのリリーフ陣が一枚上やったということですね」と、唇をかんだ。

この日は左腕の宮城対策として、5番にシーズン対戦成績4割以上の今宮を起用。前日2安打と好調ながら、左腕を苦手にする中村晃を迷いなく先発から外した。宮城キラーのリチャードもフェニックスリーグ開催中の宮崎から招集し即起用。左腕が得意なルーキー正木も投入した。

2点を追う6回は1死一、二塁から中村晃、グラシアルを連続代打で送り込んだが失敗。9回には1点を返し、なお2死一、二塁と一打同点の場面をつくったが、最後は4番デスパイネが空振り三振に倒れた。藤本監督は「しょうがない。崖っぷちや。もう。1敗もできへんわけやからね。明日頑張ります」と言い残し、次戦に目を向けた。

崖っぷちとなった14日の第3戦は、中5日でエース千賀にマウンドを託す。京セラドーム大阪で最終調整を終えた右腕は「前から言っているように中5日は何も思うような数字じゃないので、なんともない。自分の投球をしてチームが勝てばいい」と気合を入れた。

千賀は西武とのファーストステージ初戦で8回3失点と力投し勝利。「普通に入れたと思うし、いいメンタル状態だったかな。(状態は)ファーストステージから変わらない」と話し、舞台の大きさやチーム状況に左右されることなく、自分の仕事に集中している。

千賀はオリックス戦には今季4度先発し、2勝1敗。防御率1.86と好成績が並ぶ。だがエースは「そんなの関係ないので。1試合1試合、丁寧に投げるだけ」と過去の数字には目もくれない。目の前の試合に勝つだけ-。奇跡を起こすために、エースが無心で腕を振る。【山本大地】

○…柳田がファイナルステージ初安打初打点を記録した。同点の3回1死一塁で、鋭いライナーを右翼線にはじき返した。一塁走者の周東が快足を飛ばして一気に生還。「とにかく周東が速かった。そこに尽きると思います。周東ありがとう」と手を合わせた。1点差の9回2死一塁では、阿部の3球目を強振し、右翼へ特大ファウル。逆転2ランはならなかったが、球場がどよめいた。

○…牧原大成内野手が守備で奮闘した。「6番中堅」でフル出場。同点の2回1死満塁で宗の飛球をキャッチすると、ホームにストライク送球。タッチアップを試みた三塁走者の安達を刺した。4回も宗の中前打にダイビングキャッチを試みるなど、気迫を前面に出した。2連敗と追い込まれたが「自分の役割を果たして、チームを勝ちにつなげられるように頑張るだけ」と、汗をぬぐった。

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