ソフトバンクが、阪神西勇輝投手(31)が今季中に取得した海外フリーエージェント(FA)権を行使した場合に備え、動向を調査していることが15日、わかった。

千賀が海外FA権を行使することを明言。来季はエース不在となることが濃厚な先発陣の補強へ、実績十分の右腕に照準を定める。

5年越しの思いは実るか。ソフトバンクは、西勇がオリックスから国内FA権を行使した18年オフにもアタックした。当時は阪神移籍となりかなわなかったが、再度のアプローチをかける可能性が出てきた。

この日、オリックスとのCSファイナルSで敗退し、日本一を逃したソフトバンクの課題の1つが先発投手陣だ。今季、規定投球回に到達したのは千賀ただ1人。エースがメジャー挑戦で抜けるとなれば、その穴は小さくなく、実績ある先発投手は重要な補強ポイントとなっている。

西勇は今季9勝9敗も、防御率はリーグ2位の2・18をマーク。何より、ここ5年連続を含む9シーズンで規定投球回に到達している抜群の安定感は大きな魅力だ。獲得が実現すれば、巻き返しへの重要なピースになる。

◆西勇輝(にし・ゆうき)1990年(平2)11月10日生まれ、三重県出身。菰野から08年ドラフト3位でオリックス入団。3年目の11年に頭角を現し、10勝をマーク。12年10月8日、シーズン最終戦のソフトバンク戦でノーヒットノーラン達成した。18年オフ阪神へFA移籍。今季も9勝を挙げ防御率2・18はセ・リーグ2位と、安定した力を見せた。181センチ、82キロ。右投げ右打ち。

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