今から変えなアカンよ-。阪神岡田彰布監督(64)が26日、大山悠輔内野手(27)の打撃改造に着手することを予告した。高知・安芸の秋季キャンプに参加させることを明言。技術面や打席での考え方など岡田の教えをみっちりと伝える。来季は一塁に専念させ、クリーンアップで固定する方針。岡田流でさらなる飛躍を目指す。

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不動のクリーンアップへ、岡田監督が安芸で動く。甲子園で行われた秋季練習は第1クールが終了。今季3年連続20本塁打を記録した大山に対し、じっくりと打撃練習を見守り、直接指導することはなかった。頭の中に考えがあった。「当然、連れて行くよ。今から変えなあかんのに。11月よ、そんなん」。秋季キャンプのメンバー入りを明言。打撃改造に着手することを予告した。

今季は7番三塁で開幕を迎え、シーズン終盤には4番に座った。23本塁打、87打点、打率2割6分7厘。もっと飛躍が期待できる。岡田監督が打撃フォームの気になるポイント指摘した。「やっぱり打ち方もな。あんなバットを前に前にとかな。ああいうのはムダな動きと思うからな。技術的なこともちょっと変えないかん」。構えの時にバットが投手方向へ傾く動きなどについて助言する考えだ。

技術面だけでなく、メンタルにも「岡田の考え」を注入する。指揮官は自身も長く猛虎のクリーンアップを務めた。「頭の中から変えないかん部分もあるし。精神的な面の考え方とかも変えていかないかんと思うよ」。大山は4月に左膝を痛めた影響もあり、好不調の波が大きかった。1年間全試合主軸を任されるだけに、その波を短くすることも求められる。解説者としてネット裏から見ている中で、相手の配球や状況に応じた打席での考え方など感じていたことも伝える。

同じく主軸に固定する佐藤輝は侍ジャパンの強化試合に出場するため、終わるまではメスを入れない考えだが、キャンプ初日から参加する大山には時間はたっぷりある。「そうやな。ここ(甲子園)じゃ、あんまりでけへんからな。あれは行けへんから、いいやんか」。大山も打撃向上に意欲十分だ。「いいところもあったが、やっぱり悪いところの方がいっぱいあった。そこは来年に向けてやっていくしかない」。来季の得点力アップに、鍛えるのは若虎だけではない。岡田阪神の中軸として「アレ(=優勝)」に欠かせない大山を、さらに大きな柱へと成長させる。【石橋隆雄】

○…来季は主将制度が廃止されることが濃厚になった。今季は選手投票で選ばれた坂本が務めた。岡田監督は「主将なんか置いたことないから、分からへん。選手会長と主将ってどう違うのよ。そんなん全然、眼中にないわ。オレらの時は選手会長がな、そういうのでグラウンドでも率先してな」と話した。岡田監督も現役時代は選手会長として85年日本一に導いた。主将制度は和田監督が率いた12年から今季まで続いている。

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