中日は28日、元日本ハムコーチの上田佳範氏(48)が7年ぶりに2軍打撃コーチとして古巣に復帰することを発表した。

名古屋市内の球団事務所で契約を結び会見。立浪監督から直接電話で就任要請を受けた上田氏は「身の引き締まる思い。楽しみな選手が多いと感じた。直球に振りまけない選手を育てたい。長打でもヒーローになれるが、優勝すれば四球やバントを打った選手もヒーローになれる」と、得点力増が課題の打線を下支えする意欲を口にした。11月2日からの秋季キャンプから指導を開始予定だ。

今季の2軍打撃コーチは波留コーチと中村紀コーチの配置転換があったが、1人だった。上田コーチの加入により、2軍打撃コーチは中村紀コーチとの2人制になる。来季から1軍打撃コーチに就任する和田一浩氏、森野コーチを含め、1、2軍とも左右打者の2コーチを配置し、課題の得点力向上を図る。

上田氏は松商学園(長野)でエースとして2度の甲子園に出場した。91年に同校からドラフト1位で日本ハムに入団し、93年に外野手に転向。05年に戦力外通告を受け、中日にテスト入団で移籍した。08年に現役引退し、翌年から中日、DeNAでコーチを歴任し、21年からは16年ぶりに日本ハムで2軍外野守備走塁コーチを務めていた。現役時代の通算成績は、1027試合、486安打、192打点、37本塁打、打率2割3分6厘。188センチ、85キロ。右投げ左打ち。