V3補強だ! オリックスが、国内FA権を取得した西武森友哉捕手(27)の本格調査に乗り出すことが30日、分かった。推定で4年契約、総額16億円プラス出来高の大型オファーを用意。巨人も獲得調査に乗り出すとみられる今オフFA市場の目玉の動向を注視していく。

今の球界では「打てる捕手」としてオンリーワンの存在だ。右手人さし指骨折の影響で今季は102試合、8本塁打、打率2割5分1厘にとどまったが、打撃技術の高さは誰もが知るところ。19年には打率3割2分9厘の首位打者でMVPに輝き、リーグ優勝に貢献。昨年も2度目の打率3割をクリアした。

オリックスは攻守のレベルが高い伏見、若月の併用で2連覇を果たした。打力を買われ主に一塁で主軸を担う頓宮もおり、捕手の陣容はリーグ屈指といえる。ただ、ほぼ日本人野手だけで戦った今季のチーム本塁打数はリーグ最少の89本。長打力、得点力不足は明確な課題だった。

森は外野での出場経験も多く、起用の幅は広い。V2打線に加えることができれば、大きなプラスになるのは間違いない。森の決断を待って、球団史上3度目の3連覇を狙うオリックスがアタックをかける。

◆森友哉(もり・ともや)1995年(平7)8月8日、大阪府生まれ。大阪桐蔭では4季連続で甲子園に出場、2年春夏は藤浪晋太郎とのバッテリーで連覇。13年ドラフト1位で西武入団。14年に高卒新人で史上3人目の3試合連続本塁打。19年には捕手として史上4人目の首位打者を獲得し、MVPに。18、19年ベストナイン。170センチ、85キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸2億1000万円。

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