元サッカー日本代表の内田篤人氏(34)が人生初の始球式で“剛速球”を披露した。

日本代表時代の背番号2の侍ジャパンユニホームを着用し、捕手を務めた中日高橋宏斗投手(20)に“松坂仕様”のワインドアップで投げ込んだ。球速は109キロのノーバウンド投球。場内からはどよめきとともに大きな拍手が送られた。

この日に向けては西武、レッドソックスなどで活躍し日米通算170勝を挙げた松坂大輔氏(42)からボールの握りなどを教わってきた。「あのフォームで投げた瞬間、松坂さんのフォームだなと思われたと思う」と笑顔。さらに、この日はブルペンで古田敦也氏(57)を捕手役に投球練習を行ったという。球界のレジェンド塾でみっちりと準備し、本番で見事な投球を決め「100点です!」と胸を張った。

内田氏は始球式が決定した際、「小学生の時にソフトボールでサードを守っていた自分が知ったら喜ぶと思います。強化試合やWBCを控えた選手たちの邪魔にならないように速やかに務め、自分も楽しみたいと思います。少しでも侍ジャパンの力になれればうれしいです」とコメントしていた。

20年8月に現役引退し、現在は日本サッカー協会(JFA)が新設した「ロールモデルコーチ」や11月に行われるサッカーワールドカップ(W杯)カタール大会のテレビ朝日系のフィールドキャスターを務める。

競技は違えどサッカーで国際舞台を経験してきた。サッカーW杯が開幕直前ということもあり、「今日の試合もけがなくプレーしてほしいし、野球もサッカーもそろって飛躍できるように祈っています」とエールを送った。