宮崎・日南で行われている広島の秋季キャンプ第2クール2日目、新井貴浩新監督(45)がチームに合流した。

練習前には選手、スタッフを集めた円陣で約5分、熱い思いを伝えた。「言いたいことは2つある。まず1つめはお前たちが思っているより、俺はお前たちみんなに期待している。2つめは俺は好き嫌いで起用を絶対にしない。なんでか分かる? 嫌いなヤツが1人もおらんから。カープって大きな家の中でお前たちがいるから家族同然だと思っている。みんなで強くなって、みんなで優勝する、みんなで日本一になりたい」。1人1人に語りかけるような所信表明で、ナインの気持ちを高めた。

練習が始まればコーチや選手に積極的に話しかけ、トレーナー陣とも意見を交換した。ときには場を盛り上げる冗談を言えば、選手の頑張りをたたえるなど、何度も口にする「バランス」を合流初日から発揮した。

午後から行われた紅白戦では新人の森が3回完全投球に抑え、新人田村がこの日唯一の得点となる適時打をマーク。ほかにも宇草が2盗塁するなど、若手がアピールした。

初めて会う選手も多かった合流初日を終え「100点です。みんな元気そうで一生懸命やってたんでね、満足です。大満足の初日ですね」と笑顔で1日を振り返った。【前原淳】

【関連記事】広島ニュース一覧