阪神が新外国人としてシェルドン・ノイジー外野手(27=アスレチックス傘下3A)の獲得に乗り出していることが18日、分かった。右の強打者獲得は、今オフ最大の補強ポイントで、大山、佐藤輝と並び主軸を任せる方向だ。

メジャー通算7本塁打、マイナーでは同67発ながら、広角に打ち分けることができる中距離砲だ。岡田彰布監督(64)は前日17日に名前こそ明かさなかったが、「ええバッターや。メジャーで100何発とかそんなんちゃう。どっちかいうと確実性がまだある方な打者やな。右方向にうまいこと(打てる)。右中間にホームランも打っとった」と評価していた。今季はアスレチックスに所属し、メジャー自己最多の89試合の出場。打率2割1分4厘、4本塁打、26打点だった。

守備力の評価も高い。メジャーで昨季は内外野を守っていたが、今季は一、二、三塁、遊撃をこなし、主に内野手として出場を重ねた。投手としても3試合に登板するなど、ユーティリティーな一面も持つ。守備について指揮官は「全然、大丈夫。映像見ても。肩も強いしなな。内野やってたから。送球も良かったから」と褒めちぎっていた。

球団はすでにマイナー通算140発の長距離砲、ホアン・ミエセス外野手(27=レッドソックス傘下3A)の獲得調査に動いていることも明らかになっている。指揮官が熱望していた右の強打者の獲得が正式に決定となれば、岡田阪神にとって追い風となりそうだ。

◆シェルドン・ノイジー 1994年12月10日生まれ、米テキサス州出身。オクラホマ大から16年メジャードラフト2巡目(全体58位)でナショナルズから指名され契約。マイナーを経て17年にアスレチックスに移籍し、19年にメジャー初出場。21年はドジャースでプレーし、今季は再びアスレチックスに移籍。メジャー通算147試合で、打率2割1分2厘、7本塁打、37打点。マイナーでは517試合で、打率2割9分9厘、67本塁打、323打点。身長183センチ、体重105キロ。右投げ右打ち。

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