名城大(北陸・東海3連盟)が明大(東京6大学)に敗れ、79年、第10回大会決勝戦のリベンジはならなかった。

今大会無失点と投手陣が好調の名城大だったが、序盤から明大打線に打ち崩されてしまう。先発の真田拓(ひらく)投手(4年=東郷)は前回同様、半袖のユニホームで臨んだ。初回から制球が定まらず押し出しで先制される。なおも1死満塁で内野安打を打たれ初回に2失点。2回にも先頭打者本塁打、直後に中前打を浴びたところで降板した。

馬渕壮史内野手(4年=大府)のソロ本塁打で1点を返したが、6回からは無安打で明大4人の継投を前に4安打に封じられた。

来年のドラフト候補に挙がる松本凌人投手(3年=神戸国際大付)は8回から登板し1安打2奪三振無失点だった。

4回には小林大介外野手(4年=高崎健康福祉大高崎)が内野安打で出塁。続く打者は中飛となったがその間に小林は二塁を越え、慌てて一塁へ戻ったが、戻る際に二塁ベースを踏み忘れていたため、アウトになる場面があった。

女房役として今大会チームをけん引した野口泰司捕手(4年=栄徳)は「ピッチャー陣は日本一だと思うので、敗因は初回の入りと自分の配球ミス」と悔しい表情だった。「4年間で指名漏れも経験した。2年後、プロの夢をぶらさずにやっていく」と次の舞台での覚悟を口にした。