西武鈴木将平外野手(24)が29日、埼玉・所沢市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、640万円アップの1500万円でサインした。

6年目の今季は自己最多58試合に出場し、打率2割5分。「自分がやりたかったことができたシーズン」と振り返った。

気づきがあった。力強く振る意識よりも「8割」で振る意識の方が合っていると実感した。「打席の中でも余裕が生まれた」。手応えをつかんだシーズン後半になった。

やり過ぎた反省もあった。打撃に重点を置き、体を大きくした反動で、キレや走力が失われた。「予想以上に動けなかった」と苦笑いする。来季に向けては体を絞って、武器だった足も取り戻す。渡辺GMも「足、守備も含め総合的な力は、あんなものじゃない。世代ナンバーワンだと思って取っているから」と殻を破る飛躍に期待を寄せた。

けがを予防する体も作り上げていく。最近、インナーマッスルを鍛えたり、姿勢を整えたりするエクササイズ「ピラティス」を始めた。エース高橋に紹介してもらったという。鈴木は「1年間、戦える体作りとして。柔軟性、体の機能性を高められたらいい」。誰も決まっていない外野のレギュラーの座をつかむべく、成長を遂げていく。(金額は推定)